KYOBASHI Keyman’s Voice
京橋のまちを愛し、未来をつくる
“キーマン”たちにインタビュー。

HIDETORA SAMESHIMA
京橋をさすらいながら、
人と街をつなぐ越境者
01. 人と街をつなぐ、京橋の“ハブ”として

京橋の街を歩けば、いつの間にか人が集まり、会話が生まれ、新しい動きが始まっていく。
その中心にいることが多いのが、ONE京橋コモンズの鮫島秀虎さん。
昼は建設系プロジェクトマネジャー、夜や休日は「サラリーマン社会貢献活動家」として街を巡り、出会った人をつないでいく。名刺に刻まれた肩書きは “さすらいのオープンイノベーションハブ”。企業・行政・大学・商店街を緩やかにつなぐ存在だ。
「いい行いをやりまくるって決めたんです。吹っ切れたら、自然と名前が一人歩きしていきました」。
どこへ行っても知り合いに会うようになったという鮫島さんだが、そのスタンスはあくまで自然体。「京橋をさすらっていると、世の中って捨てたもんじゃないと思えるんです」。
02. 余白があるから面白い。未完成ゆえのポテンシャル
大阪城、大阪ビジネスパーク、大阪公立大学、そして1日約50万人が行き交う京橋駅。これほど多様な人が交差する街は、大阪でもそう多くない。
「潜在的な流入人口は、計り知れないほど大きい。なのに魅力が伝わりきっていない。その余白が面白いんですよ」。
まだ形になっていない価値が、あちこちに眠っている。誰かが動けば、街ががらっと変わる。京橋はそんな伸びしろのかたまりのようなエリアだ。住む人にとっても、「これからどんどん良くなる街に住む」というワクワクを感じられる場所と言える。
03. 誰でも入れる私設公民館 ONE京橋コモンズという拠点

商店街の一角にある「ONE京橋コモンズ」は、子どもから大人まで、誰でもふらっと立ち寄れる“地域の私設公民館”。
「好きなときに、好きなことから参加してくれたらいい。何かしてもしなくても、寄って帰るだけでいいんです」。
商店街・大学・企業・行政・住民がゆるくつながるコモンズは、街に暮らす人にとっての“第三の居場所”として機能している。初めて京橋に住む人でも、自然に馴染める空気がここにはある。そして、鮫島さんが店主をつとめる 「Sameshima Coffee Roastery ANGLER」は、ONE京橋コモンズの活動を支える“実践拠点”となっているコーヒースタンド。ANGLERでの何気ない対話から新しい企画が生まれ、地域とコモンズをつなぐ小さな接点がここから広がっていく。
04. 子ども、防災、アップサイクル。日常から生まれるやさしい循環

鮫島さんたちが展開する取り組みは、どれも街のやさしい循環を育てている。
● 京橋子ども商店
子どもが仕入れ・販売・決算まで担う本格的な商い体験。
「子どもが動くと大人が動く。大人が動くと街が変わる」
● 防災×食べ歩き「ぼうけん」
歩きながら楽しく学べる、京橋ならではの“生活に溶け込む防災”。
● アップサイクル・拾う文化
ごみ拾いで出た廃材を、学生やクリエイターが新しい作品へ再生。
「拾うところから、面白いことが始まるんです」。
こうした活動は、強制ではなく自然体。
日常にそっと寄り添いながら、住む人の安心感や豊かさにつながっていく。
05. 京橋は都市型イノベーションが集まる交差点へ
QUINTBRIDGEを中心に、企業・大学・行政・商店街の垣根が薄れ、京橋〜森之宮エリアは“都市実験フィールド”として注目されはじめている。
「京橋にはみんなで試しながら街を良くしていく土壌があるんです」
新しい価値や文化が生まれやすい“風通しの良さ”が、京橋の最大の魅力とも言える。
住む人にとっても、街が日々アップデートされる面白さを味わえる環境だ。
06. 自然体の共創が街を豊かにする。鮫島さんの5つの価値観

鮫島さんが大切にするのは、肩ひじ張らない、暮らしに寄り添う価値観。
1. 好きなときに、好きなことから参加OK
2. 変化を楽しむ
3. 気づきをシェアする
4. ワクワクで動く
5. 良いことは広げる
「こういう姿勢で関わると、誰でもONE京橋クルーになれますよ」
自然体でいられる街だから、関係が育ち、人が育ち、街も育つ。
07. これから京橋に暮らす人へ。街からの“ウェルカムメッセージ”
「街って、結局“関わること”なんです。
いざという時に助け合えるように、普段から顔を合わせてる」
鮫島さんはそう語りながら、これから京橋に住む人・訪れる人に向けて、やわらかいエールを送る。「つながるきっかけが多い街。ふらっと来たら、誰かが必ず受け止めてくれます」。たとえコーヒー一杯からでも、京橋という街の魅力はゆっくりと心にしみ込んでいく。生活の延長線に“人の温度”がある街。それが京橋だ。
最後に鮫島さんは、まるで招待状のように、軽やかに締めくくってくれた。
「気になったら、まず来てみてください。来てもらえれば、絶対おもしろいですよ」。
暮らす人の数だけ物語がある―。京橋の入口は、今日もやさしく開かれている。

鮫島 秀虎さん
ONE京橋コモンズ
建設系プロジェクトマネージャーとして勤め人の顔を持ちつつ、新京橋商店街に「Sameshima Coffee Roastery ANGLER」を構える。コーヒースタンドを拠点に、京橋に暮らす人たちが繋がる活動を生み出している。
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